熟年夫婦の在宅介護生活365日「胃ろう・気管切開・嚥下マヒ・糖尿病・認知症・」心臓は生体弁・人工血管・脾臓は摘出・それでも人生は一度限り・100才を目標に生きていきます。

日本百名山を完登したけれど・寝たきり要介護5の妻を介護しながら夫の寺ちゃんが描く、子供時代と青春時代、そして今。

作品№9  お姉さんと銭湯(12/11)

僕の家は トタン屋根の家

漬物石が 沢山 乗っかっている

壁は無い トタン板で囲ってある

家の中も 外も 温度は同じ 

風も ヒューヒューと遊びに来る

 

無論 お風呂は無い

よその家は プロパンガスのお風呂がある

薪で炊くお風呂の家もある

僕は 隣のお姉さんと一緒に 銭湯に行く

僕のお母さんのお姉さんの長女

 

着替えとか タオルとか 石鹸とか

みんな お姉さんが 一緒に 持ってくれる

僕は ただ 一緒に ついていけば いい

時々 手 つないだ

夕焼けが きれいだった

 

脱がせてくれて裸になる

チンチンに 少し 毛が生えてる

お姉さんのお尻 のあとに続いていく

洗ってもらって お風呂に 浸かった

お姉さんは 隣の女と笑いながら

からだ中 泡だらけになっていた

 

帰り道

鯛焼き 買ってくれた

熱いの フーフー言いながら 

家に 着くまでに 食べた

「お母さん 風呂 いってきたよ」

そう言って くちのまわりのアンコを ペロリと舐めた。