2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
昭和20年代 戦争が 終わって 焼野原 トタン屋根の家 よそも うちも みんな 同じ 子供は 育つ 僕は 兄がいて 弟がいて 遊びに いく時 弟を 連れていく 遊びから 帰ってきて 腹 空(す)くと おやつのあんぱんとか ビスケット とか 羊羹とか そんなもの 無いので…
僕が 住んでいた 目蒲線の 雪ヶ谷駅前のアパート 木造二階建て 電車が 通ると 揺れた 生活に 支障はない とにかく 男 一人 生活できれば いい 川崎の実家から 自立した 喜びのが 大きい 当時は 僕の友達も ほとんどが 自立していた いい若いものが 親に ご飯…
娘が 子猫 拾ってきた 結んでいた 両手を そうと 開いた 「ニャ~」と 鳴いた ブルブル 小刻みに 震えていた 温かい ミルク あげた 娘が 結婚して 「猫 飼えないから」って 置いていった 砂場 大きいのにして 寝床は 犬小屋みたいな のを つくり 中に 冬は …
もし あの時 彼女が そこに いなかったら 僕は 今も 一人 それよりか もし 生れて こなかったら それも あり得ない こうして 書いて いることもない お母さんの胎内に いて そして ある日 出産 オギャー その後 無事に 大きくなり ある日 彼女と めぐり会っ…
僕は 彼女の家に 呼ばれた 「きみ~ うちの〇〇子を どうする気だ」 父親から メガネ越しに 言われた 「一緒に なりたいです」 ボソッ と言った 「そうか 大丈夫か 〇〇子は しっかりしているよ」 そう言って お茶を ぐいっと 飲んだ 「言っておくけど いい…