熟年夫婦の在宅介護生活365日「胃ろう・気管切開・嚥下マヒ・糖尿病・認知症・」心臓は生体弁・人工血管・脾臓は摘出・それでも人生は一度限り・100才を目標に生きていきます。

日本百名山を完登したけれど・寝たきり要介護5の妻を介護しながら夫の寺ちゃんが描く、子供時代と青春時代、そして今。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

№44  戦争が 終わって

昭和20年代 戦争が 終わって 焼野原 トタン屋根の家 よそも うちも みんな 同じ 子供は 育つ 僕は 兄がいて 弟がいて 遊びに いく時 弟を 連れていく 遊びから 帰ってきて 腹 空(す)くと おやつのあんぱんとか ビスケット とか 羊羹とか そんなもの 無いので…

№43 100円カレー

僕が 住んでいた 目蒲線の 雪ヶ谷駅前のアパート 木造二階建て 電車が 通ると 揺れた 生活に 支障はない とにかく 男 一人 生活できれば いい 川崎の実家から 自立した 喜びのが 大きい 当時は 僕の友達も ほとんどが 自立していた いい若いものが 親に ご飯…

№42  ミーちゃんのこと

娘が 子猫 拾ってきた 結んでいた 両手を そうと 開いた 「ニャ~」と 鳴いた ブルブル 小刻みに 震えていた 温かい ミルク あげた 娘が 結婚して 「猫 飼えないから」って 置いていった 砂場 大きいのにして 寝床は 犬小屋みたいな のを つくり 中に 冬は …

№41 人との出会いって なんだろう

もし あの時 彼女が そこに いなかったら 僕は 今も 一人 それよりか もし 生れて こなかったら それも あり得ない こうして 書いて いることもない お母さんの胎内に いて そして ある日 出産 オギャー その後 無事に 大きくなり ある日 彼女と めぐり会っ…

№40 いいのか 

僕は 彼女の家に 呼ばれた 「きみ~ うちの〇〇子を どうする気だ」 父親から メガネ越しに 言われた 「一緒に なりたいです」 ボソッ と言った 「そうか 大丈夫か 〇〇子は しっかりしているよ」 そう言って お茶を ぐいっと 飲んだ 「言っておくけど いい…