№42 ミーちゃんのこと
娘が 子猫 拾ってきた
結んでいた 両手を そうと 開いた
「ニャ~」と 鳴いた
ブルブル 小刻みに 震えていた
温かい ミルク あげた
娘が 結婚して 「猫 飼えないから」って
置いていった
砂場 大きいのにして
寝床は 犬小屋みたいな のを つくり
中に 冬は ホットカーペット
夏は ゴザ 敷いて
家の中の四畳半 一間を 与えた
夜は 自分の部屋に トコトコ 帰っていく
昼間は こっちの部屋に きて
テレビの前で 円く なり
あくび したり
玄関チャイムが 鳴ると
誰よりも早く 玄関に 駆け付ける
20年 生きた 猫
ペット葬儀社の坊さんが
「長いこと この仕事 していますが
このような きれいな お顔で 亡くなって
いる 猫 それも 20才の猫 初めてです」
近所の人が 沢山 お線香 あげてくれた
お棺に お花 一杯 いれた
最後の一輪を いれた時
こみあげるものがあり ワッと 泣いた
今年 鎌倉の お寺にいく
ミーちゃんの写真 持っていく
それ ペットの合同墓地の祭壇に 置いて
お花と お線香と 大好きだった ケーキ
いちごのショートケーキ 供える
江の島が 眼下に 見える
湘南の海が キラキラ 輝く
遠くに 富士が 見える
とっても いいところだ
住職が「ミーちゃんは お友達と 元気に
遊んでいますよ 」と 笑いながら 言う
そうなんだ 少し 嬉しくなった
逢いに いくからね
待っててね~
遊んでいる 猫さん こういうの 見ると ほっと しますね♪