作品№17 川崎の花火大会
市制記念日には 花火大会がある
今でも ある
僕は お母さんに 手をひかれて
明るいうちに いく
多摩川の土手 越える
白いテントがならんでいる
市長さんも来る
僕たちは 市長さんと同じテント
〇〇家様 と書かれた 立札のところ
ござ ではない 椅子だ
お母さんは「早かったな まだ 明るいな」と つぶやいた
やかんごと 持ってきた 麦茶
湯のみに ドクドク 注いで 飲みほした
僕も もらった
「お母さん 腹 減ったよ」と言ったら
頭を ゴツンと やられた
夕方になる 少し 前 まだ 明るい時間
市長さんとか とりまき とか 沢山 やってきた
お母さんのお父さん(おじいちゃん)は 挨拶しにいった
私財とか 御用金とか 使って 用水 事業に成功
今日の発展に つながった
だから 川崎市の花火大会には 招待される
夕方 「お母さん 腹減ったよ」と言いにいったら
見たこともない 美味そうな 弁当を くれた
兄たちも もらった
弟の善ちゃんは お母さんのおっぱい 飲んでいた
ちょっぴり 欲しかった 我慢した
ドカ~ン ドカ~ン 花火の音が からだ を 震わせた
黄色のバラ 花言葉を自分で つくりました 「幸せになりたい」 本文とは関係ありません 作者より