作品№19 猫の話
僕の家に 猫が 住みついた
トタン屋根の バラック
隙間風が と言うより 外と同じ温度
それでも 猫が住み着いた
場所は 「物置」
物置といっても トタン板で囲った
だけの場所
お母さんの実家から 貰ってきた
りんごの箱 木の箱 勉強机だった
新しい みかんの木の箱が きたので
交代した 物置に しまったと言うより
置いただけ
いずれ 薪になり ご飯 炊くのに燃やす
兄弟4人分で4つ と
恵んでもらった 冬のコート
コートと言えば 格好いい カシミヤ
又は 軽い 今風のと思うでしょうが
軍隊の重い 厚いもの
それとか 使わないもの
置いてあるところ
捨てるもの 燃やすもの 置き場
屋根に なるところに トタン板 被せてあり
気に する場所ではない
「ニャーン」
子猫がいた
小さいのが3~4匹
親もいた おっぱい中だった
目と目があった
りんご箱の中のコートの中
いい住処だ
そのまま トタン 元に戻した
また 「ニャーン」と鳴き声がした。