熟年夫婦の在宅介護生活365日「胃ろう・気管切開・嚥下マヒ・糖尿病・認知症・」心臓は生体弁・人工血管・脾臓は摘出・それでも人生は一度限り・100才を目標に生きていきます。

日本百名山を完登したけれど・寝たきり要介護5の妻を介護しながら夫の寺ちゃんが描く、子供時代と青春時代、そして今。

作品№20  お風呂 もらいに行く

僕は 銭湯の他に

時々 お母さんに連れられて

歩いて30分のお母さんの実家に行く

「お風呂 もらいに行く」のだ

 

お風呂のあとは ご飯 食べてくる

じいじ ばあば が いる

20人くらい の人が きても

平気な 堀りこたつ風のテーブル

ご飯もおかずも味噌汁も 一杯あった

 

農業をしている

使用人もいる

長男が 仕切っている

お母さんの お兄さんだ

お兄さんも その嫁も お母さんを嫌ってる

「おちよ なにしに きた」

ご飯 食べながら いびられる

 

黙々と食べて 黙々と帰る

帰り道

「うっせんだよ~ バカヤロ」と

お母さんは 僕の手 強く引いた

星が キラキラ きれいだった