作品№20 お風呂 もらいに行く
僕は 銭湯の他に
時々 お母さんに連れられて
歩いて30分のお母さんの実家に行く
「お風呂 もらいに行く」のだ
お風呂のあとは ご飯 食べてくる
じいじ ばあば が いる
20人くらい の人が きても
平気な 堀りこたつ風のテーブル
ご飯もおかずも味噌汁も 一杯あった
農業をしている
使用人もいる
長男が 仕切っている
お母さんの お兄さんだ
お兄さんも その嫁も お母さんを嫌ってる
「おちよ なにしに きた」
ご飯 食べながら いびられる
黙々と食べて 黙々と帰る
帰り道
「うっせんだよ~ バカヤロ」と
お母さんは 僕の手 強く引いた
星が キラキラ きれいだった