熟年夫婦の在宅介護生活365日「胃ろう・気管切開・嚥下マヒ・糖尿病・認知症・」心臓は生体弁・人工血管・脾臓は摘出・それでも人生は一度限り・100才を目標に生きていきます。

日本百名山を完登したけれど・寝たきり要介護5の妻を介護しながら夫の寺ちゃんが描く、子供時代と青春時代、そして今。

№24 平成28年1月1日・元旦「井戸の話」

※ 初めて 立ち寄った方へ 作者のMaikal  Fujio より 小生は生粋の日本人です Maikal は 横浜にMAIKAL本牧と言う ショッピングセンターがありまして 社員として勤務 今は ありませんが その名前を いただいて 執筆活動 国際交流 など していました それを そのまま使用しております。

 

※ この短編 エッセイは 面白ろ 可笑しい 我ながら 残す価値があるものと思います 小生の幼少の頃 青春時代 書き残していきます 人間の脳みそ とは凄い 驚きです 何十年前のこと 光景と言葉と行動と食べた味と寒さと暑さの感覚とか 記録 記憶している 残さないともったいないと思う・いずれ子供 孫が これ 見つけて 世に出すかも知れませんが 大いにやってくれ と思います 「花火」は読んでいないが これも それなりに 面白いと思います 平成28年1月1日 作者より

     井戸の話

井戸の中に 大きい鯉が いて

くち パクパクしている

円い 井戸 両手 広げてより大きい

鯉は 二匹いた

水は たっぷり あるので 鯉が泳ぐの よく 見える

時々 目が合う 「ギョッ 」と驚く

向こうは 驚かない じっと 僕を 見つめる

こっちへ こいよ って 誘ってるのか

遊んでるのか

色は 普通の鯉の色 黒っぽい 明るい色

うろこ が 見える お腹が キラ ッと 光る

二匹の鯉が くち バクバクさせているの

僕は 学校給食で 隣の女の子 が「もう いらない」

って 残した コッペパン 半分の 貰った

その子の家は 洋品店で 金持ち いい服 着ていた

僕は その子と 仲がいい 病気で休むと 先生に

「帰り道に 伊藤さんの家に これ 持っていってね」

と 袋を 持たされた 今日の授業内容とか本とか だ

コッペパンを かじりながら 鯉にも ちぎり 投げた

「ドピッ ジャブ ドホ゛ン」と派手に鯉が 暴れた

あっと言うまに コッペパンは なくなった

「バイバイ」鯉にさよならした

鯉が また ドボンとジャンプした

 

「鯉が ボウフラを 食べてくれるんだ」

そう言って お父さんは ワハハッて笑った

何日かして 夕食に 「鯉の煮つけ」が でた

湯気が いい匂いを 運んでくる

お父さんは「天下一品の遊び人」だけれど

そして 日本一の貧乏人だと思うけれど

包丁一本で 魚 捌く とか 鶏をしめるとか

豚を パッパッと 解体するとか

そのところは 近所から 一目 置かれていた

自称「西洋料理 和風料理 中華料理」のコックだった

味付けも コンブとか 煮干しとか 鰹節とか

ちゃんと使って 何だか うまかった

「お母さんは 子作り うまい 」って評判

「お父さんは 料理が うまい」って評判

だから 貧乏なんて 目じゃなかった

甘辛く煮つけたのは 家族6人のお腹に 収まった

また 何日かして 井戸の中 見ると

小さい お魚が いた

僕は 井戸水を 釣瓶で 桶に 汲んだ

小魚が 桶の中で グルグル 回った

「ザザ~ン」 桶ごと 魚を 井戸の中に戻した。

平成28年 西暦2016年 1月1日 午前6時45分 初日の出「年末ジャンボ当選祈願」

注・この写真と 上記のエッセイの とは 一致しません 作者より

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