熟年夫婦の在宅介護生活365日「胃ろう・気管切開・嚥下マヒ・糖尿病・認知症・」心臓は生体弁・人工血管・脾臓は摘出・それでも人生は一度限り・100才を目標に生きていきます。

日本百名山を完登したけれど・寝たきり要介護5の妻を介護しながら夫の寺ちゃんが描く、子供時代と青春時代、そして今。

№27  恋 心(こいごころ)青春編

子供のころ のは ひとまず休憩 しばらくは 青春時代で いこう

       「恋心」

僕は 新聞社に 就職した

5階の編集部に 配属された

自動車業界紙で日本で一番大きい会社

3階に社員食堂があり 食事もコーヒーもできた             2台のエレベーターは一日中 動いていた

来客も多く 受付嬢は笑顔を乱発していた

とにかく 編集長付きの僕は ボーとしている暇が無かった

「〇〇省」へいってくれ 

書類入れ 抱えて 社旗付けた車に乗り込む

自分で運転する 地図を見る

到着すると 同じ社の記者から「原稿」もらう

会社に戻る 編集長に渡す

「次は〇〇省だ」はいと返事して 行く

ボス(編集長)は 電話機に囲まれている

一度に 3つの電話機を使ってることもある

お昼は 時間が 多少ずれても 1時間くれた

 

1時半ころ 食堂で ランチ コーヒー付き 食べた

シャケのムニエル スパゲティ ブロッコリーとジャガイモ

ライス大盛り 味噌汁はお代わりした

夢中でパクついていたので 相席なのに

前の人のこと 気がつかなかった

「ああ~ うまかった フー」と口のまわり ペロリと舐めたら

「フフフッ」と前から 女が 男か?  笑った

僕も 照れ笑いした コーヒーを飲みほした

熱かった 「アチチチッ」とわめいたら また 笑われた

僕は また 照れ笑いした

顔の丸い 健康そうな 日焼け雪焼けした黒い顔だ

男みたいだったけれど 女だった

二階に勤務していると言う 「あ そう」

お互い 愛想無く じゃあ~って 席を立った

 

そのあと 彼女と会える機会が なかったら

僕は いまごろ 独身で あの世にいく仕度 していたと思う

 

後日 ボスが 「〇〇くん  これ 二階へ 時間 過ぎているけれど

何とか 頼みますって 言ってね」と カバンくらいの荷物 頼まれた

社用なので 急いで 二階にいった

二階は運輸部だった 受付で 用件 言うと 「あそこの配送って書いて

あるところよ」って 指 さされた

小走りにいく 「フーッ」って 大きく 息 吸った 

「フフフッ」って 聞いたような 笑い声だ

食堂の女だ 「なんだ ここなんだ」「そうよ ナニ 用事は」

愛想が 無い

ボスの荷物を 渡した 「電話 あったわ 大丈夫 やっておくわ」

ほっとした 帰ろうとしたら お茶と羊羹がでた 「もらいものよ」

そう言って また 笑った 僕も 笑った

 

僕が「とらさんの映画 見たことある?」って聞いた

ないと言うので こんどの休みに いこうって 言った

これが 僕と 妻の なれ初めだ

なにごとも 「不思議な ご縁と言うもので」結ばれている

もしも とか もしかしたら とか あのとき とか

世の中 わからないことだらけだけれど

一人 一人の 運命は 誰かと 出会う為に 輝いているのだと思う

僕も 妻も きっと キラリと輝いていたのだろうと思う

 

野菊の花束~♪ 花嫁は夜汽車に のおおって~♪ 

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 作文と写真は関係ありません 作文は作文 写真は写真として お楽しみ下さい 1/8 Maikal  fUJIO  より