№39 僕は 彼女に 一目惚れ
編集長に 呼ばれた
「〇〇くん 下の運輸に これ 持ってって」
はい と返事して その A4くらいの 分厚いの
抱えて エレベーターに 飛び乗った
僕は 編集長付きの若手社員
指示により 議事堂の記者クラブとか
警視庁の記者クラブとか 飛んでいく
外回りの敵は 大雨 強風 ネズミ捕り とか
イヤなものはイヤだ
おせっかい焼きの おばさん社員も嫌いだ
近寄ってきて 香水が匂う 「これ あげる」
手作りの手袋 毛糸のだ 「もう いらないって」
そう 言っても 「いいの 娘のと お揃いだから」って
もう 全く 何 考えてんだか・・・
二階に着いて 小走りに 運輸部にいく
現場ではなく 事務室の中の発送室と言うところ
いろいろ 係りが ある
編集長が「電話してあるから 発送の〇〇課長に」
「すみません 〇〇課長 いらっしゃいますか」
僕は 大きく ハッキリした声で 言った
向こうから 手 振ったので そっちに いった
女子がいた
「課長は でかけてま~す」「ハイ お茶」
僕は 座りながら 編集長からの 渡した
女子は 受けとり 「待っててね」と どっかへいった
お茶を すすりながら 一緒にだされた 一口羊羹 くちに 放り込んだ
突然 ワッ と うしろから 脅かされた
びっくりしたな~ と 振り返ると 女子が 笑っていた
僕は 彼女に 笑顔の彼女に 一目惚れ した瞬間だった。
雪に覆われた二月の富士山 頂上にある食堂でラーメン食べたっけな