熟年夫婦の在宅介護生活365日「胃ろう・気管切開・嚥下マヒ・糖尿病・認知症・」心臓は生体弁・人工血管・脾臓は摘出・それでも人生は一度限り・100才を目標に生きていきます。

日本百名山を完登したけれど・寝たきり要介護5の妻を介護しながら夫の寺ちゃんが描く、子供時代と青春時代、そして今。

№45 親友の娘さん

彼とは 電話で 話をする

「お~い 生きてるか~」

彼は「何とか 生きてるよ~」

こんな具合だ

時々 電話しないと 生死が確認できない

彼は 奥さんを亡くして 20年になる

心臓発作で 救急車で 病院に 担ぎ込まれたが

運悪く 蘇生しなかった

(僕の妻の場合は 心臓外科手術チームが結成され

15時間の大手術に成功した 現在 要介護5 寝たきり

生存している 日々 皆様に感謝している)

 

彼の娘さんは離婚して 別のところで 仕事して

一人で 生活している

僕の娘も 離婚して 子供と二人で 仕事して

生活している

 

彼が言う

「孫が いればな 」

僕には 孫がいる

大きな違いだ

彼が 気の毒だと思う

電話で 孫の話 しないようにしている

 

彼の娘は 健康であり 時々 顔 見せにくるという

でも 彼が言う

「俺が 死んだら あいつ 生きて いけるのだろうか」

心配することで 親子の絆 保っている

「葬式 ちゃんと やるからよ」

いつも そう 慰める

電話の向こうで 彼が 笑う

 

芝生のように 根 張り 繁殖する 「芝さくら」 きれいだ 可愛くて 弱弱しいと一瞬 思うけれど 実は とても たくましい 強い 僕の娘も子供も 母子家庭という船 うまく あやつり 生きてくれ~ 

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